本校は、甲府市南東部に位置しており、旧玉諸村を学区としています。学区内には、住宅、ブドウ畑を中心とする農地、商業施設、工場などが混在し、近年農地の急速な宅地化による人口増加が見られます。今年度は、新1年生94名を加えて全校児童643名、県内でも有数の大規模校となっており、落ち着いた雰囲気の中にも活気がある小学校です。
令和4年10月23日には、明治5年10月23日に開校してから150周年という大きな節目を迎え、盛大に150周年記念式典が開催されました。本年度は152年目となります。こうした永い歴史と良き伝統は、保護者の方はもとより、卒業生や地域の皆様方が寄せてくださる愛情の賜物であると改めて実感しています。昨年度からは、未来を担う子どもたちの豊かな成長のために、地域・学校・家庭が力を活かし合う仕組みとして、コミュニティ・スクールを導入し、「地域とともにある学校」づくりをより一層進めています。
学校の役割は、「子どもたちに生きる力をつけること」です。本校では、学校教育目標に『知・徳・体の調和のとれた児童の育成を図り、児童一人一人のよさと可能性を伸ばす。』を掲げています。変化の激しいこれからの社会で求められる「生きる力」の確実な育成を目指し、知育・徳育・体育のバランスのとれた教育を実践してまいります。そして、子ども一人一人は、それぞれの個性や様々な可能性をもった存在です。大切な子どもたち一人一人への理解を深め、個に応じたきめ細かな指導をすることで、子どもたちの限りない可能性を開花させ、自己実現を図ってまいります。本年度は重点目標を「子供一人一人が主役の学級づくり~個が生きる丁寧な指導と継続的な指導~」とし,全職員で子供たちに寄り添い、個の良さを生かし、個の力にあった丁寧な指導を推進します。また「やればできる」と子供たちが自分の可能性を信じて最後まであきらめない姿勢を育てるために、子供たちのやる気を引き出す子供の心に響く言葉かけや指導を工夫して行っていきます。
この一年が子どもたちにとって、かけがえのない充実したものになるよう、また、未来への大きな夢をはぐくむ確かな一歩となるよう、本校教職員一丸となって心のこもった教育活動を展開していきたいと考えています。そして、学校、家庭、地域が強く手を携えて「玉諸小教育」を進めていきたいと考えています。
一年間どうぞよろしくお願いいたします。
甲府市立玉諸小学校 校長 篠原利明